駅からハイキング 向河原(むかいがわら)→矢向(やこう)駅 その①

今回のコースは、多摩川の旧河道と微高地が入り組んだところが舞台になってます。

「元々は武蔵国荏原郡下沼部村の一部で、多摩川の流路変更に伴い飛び地となり、川の向こう側なので「向河原」の通称が付いた。」相対的な地名です。。

まずは、市ノ坪緑道。貨物線・市ノ坪短絡線の跡地を整備した緑道。左の地図でダイアゴナルな線路が確認できますな。今回のコースは何かの跡地の道が多いです。

無量寺には梅の花が咲いてました。

中丸子公園。多摩川の氾濫から守るために築かれた「有吉堤」が確認できます。多摩川が緩やかに左にカーブしているため、洪水の被害の影響は右岸の方が大きく、定住するのに難儀な場所だったのでしょう。

多摩川の築堤を直訴「アミガサ事件」による「有吉堤」完成から100年。八幡大神・中丸子児童公園の記念碑と遺構をめぐる|武蔵小杉駅周辺|武蔵小杉ブログ(武蔵小杉ライフ 公式ブログ)

1914年(大正3年)9月16日、大雨が降るたびに洪水に悩まされてきた橘樹郡御幸村の住民、約200名が「多摩川の築堤」を神奈川県知事に求めるべく決起しました。

道中、より広範囲の住民も加わって500人ほどが神奈川県庁に押し寄せたといわれ、代表者が当時の知事と面談して地域の窮状と築堤の必要性を訴えました。

この集団は目印として編み笠をかぶっていたことから、「アミガサ事件」として後世に伝わっています。
事件をきっかけとして各地で築堤運動が活発となり、御幸村の一帯には道路をかさ上げした「有吉堤」が1916年に完成するなど、現在の多摩川の治水の礎ともなりました。

中丸子緑道。用水路を暗渠にして作られた緑道とのこと。地図でも無量寺からガス橋にかけて河道跡が見られるのでこれが関係してるかも。

ガス橋の横の歩道橋から武蔵小杉を眺める。大都会や!

左岸をみて目の前にあるのは、キヤノンの本社ビル。

「ガス橋」と平間の渡し|武蔵小杉広域|武蔵小杉ブログ(武蔵小杉ライフ 公式ブログ)

多摩川下流側。これから向かう方向です。

コースを逸れて、鹿島田駅に立ち寄った。想像以上の栄え具合に驚いた。

古市場コミュニティ道路。多摩川のかつての流路に沿った緑道とのこと。地図をみると蛇行跡に沿っていますな。