銚子にいってきた 森編


極相林を見てきた。


といっても、何のことだか分からないでしょう。
自分も勉強するまでは何のことだか分かりませんでした。

森林観察ガイドより(築地書館


極相・・・森林を構成する植生の種類は時と共に変化します(遷移)。遷移は、一般に、草本⇒陽樹⇒陰樹の順に進行します。陰樹の稚樹は日陰に耐える力が強く、母樹の下でも育つので、陰樹の元では種の変化は起こりにくくなります。最終的に構成する植生の種がほとんど変化しなくなった状態を極相といいます。極相の状態では、その構成種が安定して更新(世代交代)を繰り返していきます。


極相林・・・極相の状態にある森林。極相林を構成する樹木は、タブノキ、シイ類、カシ類、ブナ、コメツガ、シラビソなどの陰樹です。極相林をつくる樹種は、森林の外観を決定するので、森林を観察する際、特に重要な樹種です。

銚子にある渡海神社の森は、数百年以上、伐採や山火事から守られてきたため、関東地方の沿岸部の「本来の森」を見ることが出来る貴重な場所です。


参道はこんな感じ。何か雰囲気違います。


森林は樹木の高さで次の4つにグループ分けすることが出来ます。

  1. 高木層⇒高さ10m以上
  2. 亜高木層⇒高さ3〜10m
  3. 低木層⇒高さ50cm〜3m
  4. 草本層⇒50cm以下


渡海神社の構成樹は以下の通りです。

  1. 高木層⇒高さ10m以上・・・タブノキスダジイ、ヤブニッケイヤブツバキ
  2. 亜高木層⇒高さ3〜10m・・特にないらしい
  3. 低木層⇒高さ50cm〜3m・・アオキ、シロダモ、モチノキ、カクレミノ
  4. 草本層⇒50cm以下・・・・トベラ、ヤツデ、ツルグミ、ヒサカキ


スダジイ樹冠をみると、隣の枝葉と絶妙の隙間を保っていることが分かります。


これ、多分、タブノキです。どっしりしてます。


これ、多分、ヤブツバキです。


渡海神社でみられるような極相林が江ノ島にもあるそうです。