南東からやってくる雨雲の故郷はどこだ

今日、明日と関東地方に接近する雨雲、南東からやってきます。
普通、雨雲は西からやってくるものなのですが、性質が違うようです。


雨雲をもたらす低気圧は「上層寒冷低気圧」といって、上空に寒気を伴っている低気圧によるもののようです。
今回は「上層寒冷低気圧」がどこからやってきたのか調べてみました。


「上層」ということのなので、上空約5,000m付近の天気図をあたってみました。
また、「寒冷」ということなので等温線に色を付けて区別してみました。
図の中で-6度の等温線を青-9度の等温線を紫で示しています。


2012年9月01日・・・西日本と日本の南の太平洋上空は-6度の寒気に覆われています。「上層寒冷低気圧」は中心に-9度の寒気を伴っているようです。


2012年8月31日・・・9月01日の-6度の等温線(青)は本体から切り離されていたのですが、この日は本体と繋がっています。


2012年8月30日・・・-9度の寒気(紫)が本体から切り離されました。


2012年8月29日・・・-9度の等温線(紫)がやけに入りくんでいます。このくびれが、今、日本に雨をもたらしている低気圧の大元のようです。


2012年8月28日・・・8月29日のような等温線のくびれはありません。よって、8月29日の-9度の寒気(紫)の位置を読み取って、北緯34度くらい、東経153度くらいがこの低気圧の故郷のようです。


もとはと言えば、太平洋上に寒気がベローンと南下していること(-6度の等温線がかなり南まで南下している)が原因なわけですが、どうしてそうなったのかは分かりません。