大雪警報 続き

低気圧が発達するとき、次のような特徴がみられます。

  1. 下層において、低気圧の前面に暖気の移流、後面に寒気の移流がある。
  2. 地上低気圧の中心に対して、上空の気圧の谷と渦度の極大域が西側に位置している。
  3. 低気圧の前面に上昇流域、後面に下降流域がある。


タマの気象学: 温帯低気圧

下層(1,500m付近)、中間(3,000m付近)、上層(5,400m付近)の天気図を見てみると・・・。
下層(1,500m付近)→6度の等温線が北海道の西まで押し上げられてる(1.下層において、低気圧の前面に暖気の移流、後面に寒気の移流がある)。また、留萌付近の風向は北西

中間(3,000m付近)

上層(5,400m付近)→留萌付近の風向は南東

上の3枚の天気図から、2.下層から上層にいくに連れて、低気圧のLのマークが西に寄っていることが分かります。
これらのことから、「下層は北西の風なのに、上層は南東の風」の謎が解けました。
別の資料で、3.低気圧の前面に上昇流域、後面に下降流域がある も確認できます。この低気圧は発達する条件を備えていることが分かります。
低気圧が東進するのに従って、下層から上層へ徐々に北西の風向に切り替わっていきます。そのことが以下の図から読み取れます。