鶴屋吉信 京観世


京都市の和菓子屋さん、鶴屋吉信の京観世を頂きました。


見かけはこんな感じ。
もさもさした生地で粒餡をくるんでいます。


ぶったぎってみた。
大粒の小豆がみられます。


今までに無いタイプの和菓子です。
HPを調べてみました。
京観世|お取り扱い商品|京菓匠 鶴屋吉信

鶴屋吉信本店からほど近いところに、能楽観世流の家元・観世家の鎮守であります「観世稲荷」が祀られており、そこに「観世井」という井戸がございます。ある時この井戸へ天から龍が舞い降りて以来、水が常に揺れ動いて美しい渦巻きの波紋を描くようになったといい、そこから観世家が定紋(じょうもん)として用いた「観世水」の文様が生まれたと言い伝えられています。
京観世はこの伝説にちなみました、美しい意匠の棹ものでございます。堂本印象画伯の筆により、外装にも観世水の優美な姿が添えられております。

大納言小豆や白小豆をやわらかく煮立て、姿よく蜜漬けしてつくりあげました餡を「小倉(おぐら)」や「小倉餡」と呼びます。小豆の香りの良さ、小豆そのもののおいしさが最も活かされる生地です。優雅な名前の由来は諸説あり、その色合いが紅葉見事な京都・小倉山のような深紅であるからという説や、小倉山付近の職人が日本で初めて小倉餡を炊いたためという説。また小豆の粒を鹿の斑点に見立て、鹿といえば紅葉、紅葉といえば小倉山・・・と連想されたためという説など様々に伝わっており、古くからの歴史が思いおこされます。

もうひとつ京観世に欠かせない生地が「村雨(むらさめ)」です。大納言小豆でつくった餡に米の粉やもち米の粉を加えてよく練り、細かい金網の目を通してそぼろ状にした後強い蒸気で蒸し上げてつくったものの事をいいます。そぼろの風合いが、秋口などにぱらぱらと降る村雨(にわか雨)の風情を想わせるため、この名が冠されたとも伝えられています。


かなり手の込んだ和菓子のようです。


一口頂いてみた。
村雨はぼろぼろ剥がれることなく、思ったよりしっとりした感じ。
餡は小豆の味が濃厚で、サラリ系です。


いろいろな種類の和菓子に触れることで、自分の好みが絞られてきているように思います。