富岡製糸場に行ってきた その2


富岡製糸場世界遺産バブルはもうはじけたらしい。
入場料の値上げとリピーターの少なさ、外国人の少なさがその理由のようです。
富岡の街ぐるみで盛り立てようとする努力は感じられたのですが、同時に限界も感じてしまったのが正直なところです。


世界遺産文化遺産)の登録基準は以下の通りです。

  • (1)人間の創造的才能を表す傑作である。
  • (2)建築、科学技術、記念碑、都市計画、景観設計の発展に重要な影響を与えた、ある期間にわたる価値感の交流又はある文化圏内での価値観の交流を示すものである。
  • (3)現存するか消滅しているかにかかわらず、ある文化的伝統又は文明の存在を伝承する物証として無二の存在(少なくとも希有な存在)である。
  • (4)歴史上の重要な段階を物語る建築物、その集合体、科学技術の集合体、あるいは景観を代表する顕著な見本である。
  • (5)あるひとつの文化(または複数の文化)を特徴づけるような伝統的居住形態若しくは陸上・海上の土地利用形態を代表する顕著な見本である。又は、人類と環境とのふれあいを代表する顕著な見本である(特に不可逆的な変化によりその存続が危ぶまれているもの
  • (6)顕著な普遍的価値を有する出来事(行事)、生きた伝統、思想、信仰、芸術的作品、あるいは文学的作品と直接または実質的関連がある(この基準は他の基準とあわせて用いられることが望ましい)。


日本の文化遺産を登録理由と共に整理しました(図形は登録理由が同じことを表す)。


(1)があれば素人でも遺産の凄さが理解しやすいです。
富岡製糸場と絹産業遺産群のライバルは、古都京都の文化財明治日本の産業革命遺産であり、時代が古い方が凄いように感じるのは仕方がありません。