世界遺産について


富岡製糸場と絹産業遺産群世界遺産リストに登録されることになったようです。社会科の授業で、富岡製糸場のことを習った記憶はあるのですが、世界遺産に登録されるレベルのものという認識はありませんでした。


富岡製糸場と絹産業遺産群の推薦理由として、以下のようにまとめられています。

本資産は、世界経済の貿易を通じた一体化が進んだ19世紀後半から20世紀にかけて、高品質な生糸の大量生産の実現に貢献した技術交流と技術革新を示す集合体である。
その結果、世界の絹産業の発展と絹消費の大衆化がもたらされた。
この技術革新は、製糸技術の革新と、原料となる良質な繭の増産を支えた養蚕技術の革新の双方が相まって成し遂げられた。
本資産は、製糸とこれを支える養蚕の技術革新の過程を示す構成要素を併せ持ち、生糸を生産する過程全体を今日に伝える顕著な見本である。


教科書では、殖産興業の一例として取り上げることが目的で、それが世界史の中でどのように位置づけられるのかというところまで示す必要は無かったのでしょう。


世界遺産として登録すべきであるとした遺産が、暫定一覧表記載文化遺産として推薦されています。なぜこの遺産が推薦に値するかを示した推薦文には世界レベルで見た遺産の特殊性が記述されていて非常に興味深いです。
暫定一覧表記載文化遺産
推薦されている遺産のうち、平泉と富岡製糸場が登録されました(鎌倉は難しいとの判断)。


個人的には、(長崎の教会群とキリスト教関連遺産)と(九州・山口の近代化産業遺産群)が登録されるんじゃないかなと勝手に思っています。