愛媛FC 2023年 J3第16節 松本(A)→みかん、いよかん、べんだんかん

1か月近く経ってようやく試合を見ました。
村越選手は、止めに入った愛媛の松田選手とやりあうところにヤバさを感じました。あと、この試合では、森脇選手の出来はイマイチでしたね。
トータルでみれば愛媛の方が優ってそうですが、何回か起きるハマったときの松本の攻撃の圧に耐えられるかが、7月の最終週の戦いのポイントになりそう。暑さ、ホーム、そして3,500人くらい動員できれば、愛媛にとっての舞台は整ったといえるのではないか。霜田監督のコメントのとおり、イライラすることなく、真のハードワークを果たすことで、ウノゼロで勝つ堅い試合をみたい。

【試合後コメント】霜田 正浩監督 第16節 愛媛戦

――まずは試合の総括をお願いします。

 大雨の中びちょびちょになりながら声援を送っているサポーターの姿を見て、感極まるものがありました。やっぱりここでは、1人少なくなっても負けていても、最後まで諦めてはいけないと思っています。勝点3を最後まで狙い続ける。その結果、今日は勝点1を取れましたが、十分に勝つチャンスもありました。勝ちに等しい引き分けだったと思います。こういう気持ちのこもったゲームをやっぱりホームでは毎週やりたいし、ここに勝点3がちゃんとついてくるようなチームにきっとなれると信じているので、これからも戦っていきたいと思います。

――退場者が出た場面は気持ちのコントロールも含めて成長することが必要だと思いますが、どうコントロールしていくべきなのか。また、数的不利になって先制されましたけれども、セットプレーで点を取りに行く、プレスのスタート位置をオーガナイズして、奪ったボールも大事にして蹴り出すだけにしない。そうしたことをやり続けた時間帯は、決して10人であるかのようには感じさせない試合でした。

 退場になった(村越)凱光と武石コーチに関しては、日頃の僕の接し方、あるいはちゃんとした教育ができていなかった僕の責任だと思っています。イライラする、ストレスが溜まる。それはレフェリングに対しても、相手に対してもいろいろストレスはかかりますけれども、そのストレスをちゃんと自分の中でコントロールしないとこうやってチームに迷惑をかけてしまう。チームスポーツなので、みんな凱光のために武石のために最後まで走ってくれたんですけども、やっぱり自分でメンタルをコントロールできないと、当然これだけチームに迷惑をかけてしまうことになるので、彼は彼でもう反省してると思いますし、僕も反省します。イエローあるいは審判に対する異議、退場。こういう選手をできるだけ出さないように、そういう取り組みをこれからもしていかなければいけないと思っています。

 ただ言っていただいたように、1人少なくなってからもちゃんとオーガナイズすれば焦るのは向こうです。事実としては1人少なくなりましたが、まだ0-0だし僕らはセットプレーで点を取るということもずっとやってきました。途中から出していく選手たちの高さにも分があると思っていましたし、蹴り出さずにしっかり前にキープ力のある選手が前で頑張ってキープをしてファウルを受ければ、だんだん相手もイライラしてくるしファウルももらえるし、CKやセットプレーが絶対に取れる。そうしたらセットプレーは僕らの一つの武器として今年はやってきているので、必ずセットプレーで点が取れると信じていました。そういう意味では本当に悔しい思いをしてきた野々村が、ああいう得点を取ってくれて、非常にチームが盛り上がりましたし、ともすると逆転というシーンをたくさん作れました。

 課題はあそこでちゃんと決め切ること。1人少なくなっても、ちゃんとオーガナイズすればやられないし、ちゃんと僕らがやってきたことをやればチャンスも作れるし、セットプレーという武器もあるし、高さもある。僕らはやっぱりまだまだ戦えるチームだというふうに思っています。今日は本当に選手たちが勇敢に気持ちを切らさず、途中から出た選手も最初から出た選手も、本当にチームのために戦ってくれたと思います。本当に選手を誇りに思いますし、それをびちょびちょになりながら応援してくれたサポーターの方々も誇ってもらいたいなと思います。ただ勝点1しか取れなかったので、次からまた勝点3を取れるように、いろんな準備をしたいと思います。

――数的不利になってからハーフタイムまでにイーブンで帰ってこられたことが大きかったと思います。その点に関する見立てと、ハーフタイムの指示については?

 前半はもう本当に0-0でいいと思ったので、ある意味割り切ってしっかり話をして4-4-1にして、どこからプレスをかけるか、ボールを取ったらどうするか。いわゆる後半のための練習のような形にしたいと思っていました。先に点を取られずこのまま0-0の時間が続けば、僕らにも絶対チャンスがあると思っていました。
 ハーフタイムにはまず事実を伝えました。1人少なくなったけれどもまだ0-0ですし、僕らにはセットプレーという武器がありますし、焦るのは向こうです。焦って焦って、向こうもイエローをもらっている選手もいたので同数になる可能性も出てきます。僕らはこれ以上イライラして人を減らすことにしないように、しっかり落ち着いてプレーをすれば絶対チャンスがあると話しました。ただ先に点を取られてしまったので、そこからはもう本当に選手の力です。

 やられても選手が下を向かず、「10人だから仕方がないよね」と言い訳をしたくなる状況ですけれども、そんなことを微塵も考えず、村山も喜山康平も途中から出たパウロパウリーニョ)も、やっぱりそういうベテランたちが本当にチームをしっかり締めてくれたなと思います。橋内もベンチで本当に声をからして戦ってくれていますし、そういう意味ではベテランがこのチームをちゃんと作ってくれていると思っています。