蔵が建つレベル


栃木県栃木市に行ってきました。
県の名前の市なのに、今は県庁所在地ではありません。

鯉のいる街、蔵の街とちぎ

栃木県の南部にあって、東に筑波山、西に太平山、北に日光連山にかこまれ、市内中央に巴波川(うずまがわ)が流れる静かなたたずまいの街です。

江戸時代、日光例幣使街道の宿場町として、また巴波川(うずまがわ)の舟運により商人町として賑わい、見世蔵や土蔵が軒を連ね政治、経済、文化の中心として栄えた商都であり、今なお商人町の姿を残しています。

川面に影をおとして並ぶ蔵屋敷と白壁の家並み、清流と堀割に群れ遊ぶ鯉、四季折々の彩りをみせる県立自然公園太平山、樹木につつまれた出流山満願寺、その他多くの名所が点在し訪れる人々に潤いと安らぎを与えてくれる街です。


そんな栃木市の岡田記念館を訪れました。

岡田家は550年以上の歴史を持つ旧家で、江戸時代には畠山家の陣屋となっていました。
4,000平方メートルにも及ぶ広大な敷地に残る土蔵には岡田家伝来の宝物が展示されています。

岡田家は江戸時代に未開地を開墾して村民に生活の基礎作りを指導し、安定した村落づくりに貢献したと言われています。
以来、当主の名を取り、この地を嘉右衛門新田(現嘉右衛門町)と称しました。
同家は例幣使街道沿いの現在地に居宅を構え、代々嘉右衛門を襲名しています。


ここの岡田家の隠居所の翁島が凄すぎる。
見かけはこんな感じ。普通の建物のように見えるが。。。


何が凄いって、使われている材木、工法が凄い(らしい)のです。


この廊下、10mの欅の一枚板です。一枚一億円位だそうです。。。
これが四枚あります。。。
その上を歩きました。


トイレの床板、全部で数千万円だそうです。。。
掃除せざるを得ません。。。


2階の雰囲気がいいんだなぁ。
暖かい日差しが部屋に差し込んで、昼寝に良さそう。
しかし、何気ない床の間、これがまた凄いのです。

  • 床柱:吉野杉
  • 床板:紅葉
  • 天井:薩摩杉

どうやら床板だけで数千万だそうです。。。


ドラマの撮影によく利用されるようです。
白洲次郎」、「梅ちゃん先生」、「ビブリア古書堂の事件手帳」など。


お金ネタで下世話になってしまいましたが、裏を返せば、素材・技術の粋の結晶であり、現在では実現不可能な建築物ではないかと思います。