越南語は結構厄介だ


ベトナム語を少しずつ勉強しているのですが、結構、厄介です。
一番の理由は、同じ綴りでも声調が違うために意味が異なることです。
具体的には、「a」という同じ音に、声の高低の変化を表す記号がいろいろくっつくことで、6種類の音になります。



文字の歴史の中にベトナムの特殊性を感じます。
ベトナムは、日本と同じように漢字から自国の文字を作ろうとしました。
日本が漢字を簡略化した一方、ベトナムは複雑化しました。
複雑化するところに異質な感じを抱くのですが、複雑化したため、衰退していくことになります。



日本文化の財産は、2,000年にも渡る自国の歴史を、今使っている文字で読み解くことができるという、当たり前にも思える点にありそうです。
かつて漢字を取り入れたことのある韓国・ベトナムではそれができない状況にあります。



日本における、平仮名、片仮名の発明は、日本語の音声的特徴、文法的特徴が漢字のシステムとマッチした偶然(奇跡?)であり、日本人の知恵の結晶なのかもしれません。