愛媛FC 2022年 第1節 富山(H)

f:id:imawac:20220314004329p:plain


●愛媛・石丸清隆監督
 ホームでの開幕戦であり勝利を届けたかったが残念な結果になり申し訳なく思う。
 いろいろとやりたいことはあったが、開幕戦でもあり硬さは出ると踏んでいた。しかし予想以上に硬かった。判断なくプレーしているところがあり、それに伴って相手のパワーサッカーに対して受け身になってしまった。非常にもったいない。
 前半の途中から受けに回ってしまった印象がある。相手がそこまで組織的にプレッシャーをかけ続けていたわけではなくスペースもあったが、自分たちのイージーミスからカウンターを頻繁に食らった。仕掛けが少し早いようだったので後半はもう少し押し込んだかたちでサッカーをしようとし、先制点を奪うことができた。
 そこで相手の足が止まりかけて、もう1点取れるかなという雰囲気もあったが、自分たちにミスがあり、また、相手の交代によるパワーアップに対応できなかった。シンプルにパワーを使い、早めにクロスを入れてくる相手への対応が間に合ってなかった。

 勝ちにいくために、前に出ていく、戦うというところをチームとして付けていかなければいけない。きれいにサッカーをやるという方向性のプレーが多く、1対1の局面で、逃げているとまでは言わないまでも、向き合ってないというか、きれいに躱そうというプレーが多かったように思う。そこで押し込まれて逆転にまで持っていかれた。選手だけでなく僕にも問題がある。チームとしては年間を通してそういったマインドを変えていかなければいけないと思う。少しずつJ3のパワーサッカーやフィジカルの強さに向き合っていけないと勝ちは拾っていけないだろう。修正して次につなげていきたい。

Q:前半から流れは悪くなかったと思う。相手が1点を追って背後にボールを入れてくるようになって苦しくなったが、どう対処すべきだったのだろうか。

 ボールの失い方の悪さは要因としてある。自分たちのマイボールからカウンターを食らっている。失点につながった場面はファウルだろうとセルフジャッジしてしまったのかもしれない。そうでなければ間に合っていたかもしれない。だとしたら「隙」があった。
 局面で逃げずにしっかりプレーできるかどうかは今後のチームにとって、選手の成長にとって大きな要素となってくるだろう。攻め上がった背後を突かれたが、前を向いたらボールホルダーをどんどん追い越していくことをチームの原則として考えており、前を向いている選手がプレスバックしてきた相手に競り勝てるかどうかは大きい。
 全体的に足も止まっているように感じた。前半、ゲームコントロールをするようにとは言っておらず、前からプレッシャーにいくべき。相手が蹴ってくるだろうと思っていたのかもしれないが、その精度を下げさせるためにもプレッシャーにいく、蹴られてもプレスバックしてセカンドボールを拾うというタフさは必要。うまくまとめようとしたような雰囲気がでて、想定より深めに守ることになって走らされたのかもしれない。こちらのイメージしていたのは若干異なるゲームになってしまった。

Q:チャンスはあったが決め切れなかった。

 ゴール前にもう少し人数をかけられたらよい。また、単純にクオリティーは必要で、そこで決められたらゲーム展開もがらりと変わる。
 今日に関しては、スペースはあったのでもう少し押し込んでプレーはできたと思う。そこの判断で仕掛けが早くて間延びしてしまったのかもしれない。だが、「仕掛けを遅らせてよい」と伝えると極端に遅くなってしまう恐れがある。
 「ボールを大事にしよう」というマインドに持っていくのではなく、隙があればどんどん仕掛けるべきだと考えており、それで距離ができるのではなく、自分たちの一歩目を速く出すというマインドにもっていきたい。もっと走らなければいけない。そう見られるということは、走行距離は走っていてもゴール前に現れるシーンが多くはないのかもしれない。
 ボールホルダーの選択肢をどれだけ増やせるかは突き詰めなければいけない部分。シュートを打てば入るよね、という状況までチームとしてつくっていきたいし、その回数を増やしていきたい。それらのところがまだまだ足りないと考えている。

ゴールパフォーマンスは、スタジアムイベント「愛媛プロレススペシャルマッチ」に因んだ「プロレス押さえ込みからのカウント」と思われる。
f:id:imawac:20220314005942p:plain