森林限界を超えてきた 金峰山縦走 その5


樹木と自然のせめぎあいの最前線。


稜線上の自然条件の過酷さは、矮小化した樹木から読み取ることが出来ます。
風や雪から身を守ることが精一杯で、自らの体を大きくする余力が無いのでしょうか。
コメツガやダケカンバが人の背丈ほどに矮小化し、まるで盆栽のようです。
    



そんな中でも、樹木は自らのテリトリーを広げようと懸命です。
稜線付近の樹木とハイマツの境界を点線で表してみました。


写真奥の斜面は、樹木が尾根まで到達していますが、真ん中から手前にかけての斜面は、樹木はハイマツに行く手を阻まれ、尾根まで達していません。


樹木が尾根まで達してない斜面をみると、大きな岩がみられます。
大きな岩の有無が、樹木が稜線まで達しているかどうかを決める要因の一つのようです。


ふと足元を見ると黄色い花が咲いていました。


もうすぐ頂上です。