津本陽 「深重の海」


直木賞受賞作を読もう計画で、津本陽深重の海」を読んでいます。

深重の海 (集英社文庫)

深重の海 (集英社文庫)

たとい罪業は深重(じんじゅう)なりとも必ず弥陀如来はすくいますべし −蓮如上人−

紀伊半島は南東部、太地湾辺りは古くから鯨取りで栄えた土地柄である。明治11年12月24日、熊野灘の沖に現れた1頭の巨大鯨。小船に乗った数百人の男たちが立ち向かう。これが大遭難、世にいう(背美流れ)の発端となり、慶長年間からの伝統的な捕鯨組織が崩壊しはじめる。明治の激流に呑まれ、滅び行く運命をたどる海人たち。愛と闘いをドラマティックに描いた感動の長編。第79回直木賞受賞作。


骨太の作品です。臨場感あふれる描写でグイグイ引きこまれていきます。
オススメの一冊です。
が、悲しいほどに救いの無い結末に少々落ち込んでしまいます。。。

太地町のHPにも"背美流れ"が紹介されています。
太地町の歴史と文化を探る