山小屋妄想⑴甲斐駒ヶ岳 七丈小屋

山登りの楽しみを広げてくれる山小屋ですが、何故そこに建っているのか、妄想したいと思います。

まずは、甲斐駒ヶ岳の七丈小屋です。

七丈小屋は黒戸尾根に位置する山小屋です。標高2,350m付近に建っています。黒戸尾根は、1816年、弱冠21歳の小尾権三郎(享年25歳)によって開かれたとされています。
横手と竹宇に権三郎の教えを引き継ぐ駒ヶ嶽神社が建てられ、共に登山道の起点になっています。また、尾根道にある不動岩には彼が祀られています。


そんな尾根道に建つ七丈小屋。何故、そこにある?

まず、平らなところかチェック。

尾根上ではありますが、等高線の間隔が広い場所(黄色)に立地しています。

次に、水。
七丈小屋HPによると黒戸尾根で唯一の水場とあります。七丈小屋のある場所を境に、それより標高の高い場所の斜面の傾きは大きく、低い場所の斜面の傾きは小さくなっています。斜面の傾きが異なる場所=水の染み出しやすい場所の可能性があります。(ブラタモリ的推測)

追加で、景色。
南側が切れ落ちており、鳳凰三山、富士山が眼前に広がります。


小屋の淘汰
標高2,200m付近にある「五合目小屋跡」は、(黄緑と黄緑の間の空色)は鞍部にあたり、小屋の立地に適した場所と思われます。また、この場所は、かつてあった尾白川を遡上する登山道が尾根に達する場所でもあるようです。
小屋跡とあるように、小屋があったようですが朽ちてしまい、再建されてはいないようです。

次は、鳳凰三山の山小屋にする予定です。