J2降格チームの戦力変化からJ1とJ2の戦力差を眺める

MILKサッカーアカデミーというサイトで行なっている、J1〜J3の全チームの2019年の評価結果の中の過去3年間のレーダーチャート比較の図を用いて、J1とJ2の戦力差について暇つぶしてみた。

J2降格チームの戦力変化の比較

*2017年 J2降格
甲府(青J1→赤J2→黄J2)・・・(青→赤)攻撃に係る項目で偏差値として、10〜20の上昇が見られ、平均付近に収束。

☆新潟(青J1→赤J2→黄J2) ・・・(青→赤) J1時代に、平均に満たなかった項目も、平均を上回っていた項目ともに、平均付近に収束。

☆大宮(青J1→赤J2→黄J2) ・・・(青→赤) J1時代はほぼ平均以下だったが、J2では大きく上昇し、平均を上回る評価になっている。

*2018年 J2降格
☆柏(青J1→赤J1→黄J2)・・・(赤→黄)本当にJ2に降格したのか目を疑うJ1時代の評価が、J2で無双状態。

☆長崎(青J2→赤J1→黄J2)・・・(赤→黄)偏差値で10〜20程度上昇し、J2で平均になる。昨シーズンは昇格したシーズンよりも戦力的に充実していたが昇格ならず。

*2019年 J2降格
☆磐田(青J1→赤J1→黄J1)・・・過去3年間の中では、面積としては最大の年に降格。点を取ってなんぼのスポーツ。ゴール数が肝のようだ。

☆松本(青J2→赤J2→黄J1)・・・(赤→黄) J2で少なくとも平均以上の評価でなければ、J1定着は至難の技ということが分かる図。インターセプトではなく、タックルの数値が非常に高いことから、肉弾戦で防御に回るしんどい戦いをしていたことが読み取れる。大分を見てみたくなった。

*おまけ
☆大分(青J2→赤J2→黄J1)・・・(赤→黄) J2時代に主に攻撃面で平均を大きく上回っていても、J1ではこうなるという、J2民にとっては過酷な結果。ただ、攻撃に関して一点突破型のスタイルを持ち続けることができれば、J1残留も不可能ではないことを証明したパターンのように思う。横浜FCを見たくなった。

横浜FC (青J2→赤J2→黄J2)・・・これまでのことから推測すると、概ねどの項目も行儀良く平均を上回る評価のため、J1残留は難しそうな感じがする。赤のような尖った評価の方が、J1残留の可能性が高いパターンになりそう。

*まとめ(主に攻撃面からの考察)
・J1とJ2のカテゴリーの戦力差は、偏差値で10〜20程度。
・J1から降格したチームでも、概ねJ2平均以上の戦力で戦える。よって、一桁順位の可能性は高い。
・ただ、行儀の良い戦力でJ2を勝ち抜いたとしても、J1残留は難しい。